
ぼくは数学が大の苦手だ。正直な話、6年生の算数の問題でさえも難しいと感じる。
そんな調子だから、初任のときは問題の解き方を理解するところから授業準備を始めていた。正直、大変だった。
授業で何を教えたらいいのか、どうやって教えたらいいのかさっぱり分からない。そんな日々が1年続いた。
だから、どうやったら分かりやすい授業になるか、どうやったら楽しくなるかをずっと考えてきた。
その結果、子供に「教え方が分かりやすくていい」「今日の算数面白かった」と言ってもらえる授業ができるようになってきた。(上手くいかないときもあるけど)
本ブログでは、ぼくが実践してきたこと、今取り組んでいることを書いていく。誰でも真似できるように、なるべく具体的に書いていくつもりだ。
特別すごい実践とは言えないが、明日の授業の役に立つと思う。
ぼくの記事が誰かの悩みを救えたら嬉しい。
ぼくが授業で大切にしていること
はじめに、ぼくが授業で大切にしていることを話そう。


ぼくは中学のころ、数学が大嫌いだった。
なぜならまったく分からなかったから。
算数はそこそこ好きだったと思うのだが、とにかく数学は嫌いだった。
抽象的な思考が全くできず、授業についていけなかった。
おかげで算数ができない子供の気持ちがよく分かる。
分からなかったら意欲を失って当然だ。
そういう子でも、導入が面白かったら問題にノッてくる。
だからどんな導入にするかはよく考えるようにしている。
特に受けが良いのは子供の日常場面を導入にしたとき。
日常場面は具体的で分かりやすくていい。
日常場面を導入にするってどういうこと?と思った人は以下の記事を見てほしい。
やる気さえあれば指導は入る。教え方のポイントも身についてきた。
算数が苦手な子供には、数を簡単に置き換えてあげたり、より具体的な操作をさせたりすると理解できることが多い。
ただ、算数が苦手な子供ばかり気にしていると、算数が得意な子(塾に行っているなど)にとってはクソつまらない授業になる。
というか、分かっている子供にとって、通常の授業のやり方(問題、見通し、自力解決…)は退屈でしかないんだと思う。
習熟度上位コースの指導や一斉授業をやる中で、ぼくはそのことを痛感させられた。
特に、算数専科になってから嫌というほど経験した。
担任だったときは静かに問題を解いていた子供たちの様子が明らかに違うのだ。
そりゃそうだよね。分かっていることを考えるだけの授業なんて楽しいはずがない。
算数が得意な子供たちが求めていることは、すぐには解けない難問だ。(実際に子供たちに聞いた)
この経験はぼくが授業を見直すきっかけになった。
教師が教えたいこと、つけさせたい力を育てようとすることはもちろん大事だが、子供のニーズに合わせた授業をすることも大事だ。
ぼくが最近悩んでいることは、「子供の授業満足度」だ。
分からなくてつまらないと思っている子供がいるのではないか?
本当は退屈にしている子供がいるのではないか?
学力が高い子供を楽しませながら、学力中〜低の子供の理解を充実させる授業をできているか?
そう思って今取り組んでいるのが「課題選択学習」だ。
ここで説明すると長くなるので、詳しくは以下の記事を読んでほしい。
話は変わるが、ぼくが学んできた流派(というのか?)は、片桐重男先生の指導方法だ。
偶然にも初任の学校の研究講師として講演を聞いたのがきっかけである。
それ以来、片桐重男著「算数教育学概論」を指導のバイブルとして読んできた。
教師生活約10年でそれ以外の算数教育書は買ったことがないから、ぼくの指導は算数教育学概論によって作られていると言ってもいい。
だから、ぼくがブログで解説する算数指導法は算数教育学概論がもとになっている。
そのうえで、ぼくがブチ当たってきた「学力が高い子供を楽しませながら学力中〜低の子供の理解を充実させる問題」について、自分なりに実践を重ねて記事を書いている。
ここまで長々と話してきたが、結論としてぼくの算数の授業スタイルは「いかに子供を楽しませるか」ということに尽きる。
楽しいというのは、活動が楽しかったということだけでなく、「自分の成長が感じられて楽しい」ということも含んでいる。
ぼくは数学が嫌いだけど、分かったり成長を感じたりすると楽しいもんね。
子供が楽しむ授業に興味があったら他の記事も読んでください。
最後に
このブログの目的は大きく2つ
①自分のアウトプットのため
②誰かの役に立つ記事を届けるため
もともとは自校の人に発信を始めたのがきっかけなんだけど、せっかくなら全国の人に届けてみようかと。
算数のことを中心に書いてますが、ぼくは文系だし算数が専門だったわけではない。
だって苦手科目だし。
だから書いているのは超基本的なことかもしれないけど、誰かの役には立つはずです。
勉強したことはどんどん記事にしていくので、一緒に学んでいきましょう。
どれだけ読んでもらえるかは分からないけど、いつかたくさんの人に読んでもらえるブログにします。
ただの「教員」より「ブロガー兼教員」の方が人生面白そうじゃない。
いや、「教員兼ブロガー」か。
ここまで読んでくれてありがとう。
他の記事も読んでね(圧)

