位をそろえたり数直線に表したりして比べる学習ですが、意外とつまづく子供が多いです。
発展コースでもつまづくことがあります。
なぜつまづくのか?
つまづくポイントは主に2つあると思っていて、
・数字の数が多い2.466の方が2.48より大きいと思っている
・2.43が2.48より大きい(たまにいます。凡ミスと思いきや分かっていないこともある)
といったミスが多いように思う。
なぜこのようなミスをするのか?
おそらく、整数のときと同じように考えられていないから。
なので、見通しをもたせることから始めよう。
まずは見通しをもたせたい
見通しを持つ段階での教師の役割は、整数のしくみと同じように考えるよう仕向けること。
ただ、間違ってもこちらから「整数のときと同じように考えよう」などと言ってはいけないよね。
「今までに似たような問題をやったことはない?」「数の大きさを比べるとき、何に目をつけてきたっけ?」と過去の学習内容を問うといい。
位をそろえて比べたらいい。
という意見は出てくると思いますが、ぼくの経験上、数直線に表す方法を思い出す子供はなかなか出てこないように思う。
ひとまず、位をそろえるという意見が出てきたら個人の活動に移ってもよいかと。
数を置き換えて考える
位取り表を使って位をそろえても
どっちが大きいんだろう?
と悩む子供もいます。
上の位から順に比べればいいことが分かっていないんだよね。
そんなときには、数を整数に置き換えて簡単な例で確認していくといい。
101と120、123の大きさを比べると…?
簡単な数に置き換えることを単純化の考えといい、算数では大事な考え方だ。
ここでの目的は、百の位、十の位、一の位を順に見たら分かると子供に言わせること。
なので3けたの簡単な整数で全員に答えさせる。
どれも百の位は1だから、十の位で大きさを比べて〜。
と子供が言えればOK。
つまり、整数の大きさを比べるにはどうしたらいいということ?
と念押ししておくと、今回のまとめに生きてくる(はず)。
整数の比べ方を振り返ったら、「小数も整数と同じように上から比べればいい。」ということに気づくので、あとは子供の発言をまとめて練習問題へ。
まとめ
「整数と同じように考える」というポイントをおさえると、あっという間に理解させることができます。
今までと同じようにできないか?という考え方はとても大切。ぜひ、見通しの段階で子供から出させたい。



