先生諸君こんにちは
算数の授業のポイントってなんだろう?
今回は知っておくと授業で教えるのが楽になる、数学的な考え方を3つ紹介しよう。
今回紹介する考え方を知っていると授業でおさえるべきポイント分かるよ。
①簡単な数に置き換える
簡単な数に置き換えることを「単純化」と言う。
例えば次のような場面で役立つな。
4800×1.6?それとも4800÷1.6?
このように迷っている場合は数を置き換えて子供に聞いてみよう。
T:もし、A町の人口が4人でB町の2倍だとしたらB町には何人いる?
ポイントは、九九ですぐに分かる整数に置き換えること。
4と2なら「2倍で4人だから…」とすぐに4÷2ということが分かるよね。
4〜6年生の文章題、特に小数・分数のかけ算わり算のときに効果大だ。
②学習したことを使う
続いて紹介するのは類推的な考え方だ。
既習事項で似ていることはないか考えるんだ。
算数の教科書によっては、
「今までと同じように考えると…」などキャラクターのセリフがある場合がある。
例えば次のような場面だ。
計算の仕方を考える時に、既習事項の小数÷整数or整数÷整数に直せないか考える学習だよね。
問題提示
↓
見通し
の流れで、子供から「小数÷整数にする」といった意見を引き出したいところ。
昔のぼくは「小数÷整数に直すにはどうする?」なんて子供の意見を奪う発言していたが…(苦笑)
最近では次のように聞くことが多いよ。
今までに似たような問題をやったことある?ない?あるとしたらどんな問題文だったかな
そうすると子供は小数÷整数の問題や整数÷整数の問題文を言ってくれる。
その後「今までと同じように計算するにはどうしたらいいかねー」
なんて言いながら問題を解く時間に移ると、クラスで見通しを持てるのでおすすめだ。
③式に表す・式を読む
式に表したり式を読んだりすることを「記号化の考え」と言う。
問題を式に表したり、式を読んで友達の考えを読み取ったりする。
例えば次のような場面だ。
5×5+3×3という式が立てられるね。

このように分ける。
赤線部で分けなくても、
5×8−2×3とすることもできるよね。

大きな長方形と見て緑部分の面積を引く方法だ。
式に表したり読み取ったりする活動は、子どもの考えがたくさん出てくるので、研究授業で取り上げられがちだったりする。
式に表したり読んだりする活動では、予想されるあらゆる考えを教師が把握しておくと良い。
まとめ
今回は、初任で知っておきたい数学的な考え方を3つ解説した。
授業内で上手く扱えるようになると、子どものつまづきを減らすことができるよ。
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